図書室について

~ボランティアの皆さんの活動紹介~

 本校の図書室には、一般の普通文字の本以外に、視覚に障がいのある幼児・児童・生徒向けに、点訳図書(点字の本)、録音図書(録音CD、デイジー図書)、拡大図書を準備しています。これらの図書の作成に当たってくださっているのは、多くの図書ボランティアの皆さんです。
 切り換えようとしている児童生徒が、録音図書を聴くことで、友達と同じように読書を楽しむことができます。また、まず録音図書である程度内容をつかませた上で点訳図書に挑戦させるという手だてで、点字の読みが上達した児童・生徒もいます。

                                       

 グループ数のべ人数
点訳グループ8グループ107人
朗読・音読グループ8グループ164人
拡大グループ2グループ25人

いろいろな点訳図書

 点訳ボランティアの皆さんには、児童生徒の実態や興味・関心に応じていろいろな本の点訳を依頼しています。「ルルとララシリーズ」や「ふしぎ駄菓子屋銭天堂シリーズ」等の点訳図書は小学生にも中学生にも人気の本。
 絵本に点字タックシールを貼った点字絵本は、全盲の子どもと保護者や教師が一緒に楽しめる手作りのユニバーサル絵本です。点字シールつき絵本や短めの点訳図書は、点字を読み始めたばかりの小学生低学年の児童がよく利用しています。

録音図書

 近年は、デイジー図書が増えています。デイジー図書は、プレクストークという読み取り専用機器が必要ですが、家庭や車の中などで気軽に聴けるように、音楽用のCDに録音してもらっているものもあります。
 朗読ボランティアの皆さんには、録音図書の作成以外にも、「読み書きテスト」の聴写CDの作成、図書の日の読み聞かせなど、様々な面で本校教育を支えていただいています。

拡大図書

ポイント数や行間、絵の背景をカットしてシンプルに・・・等、その時期の弱視の幼児児童生徒の実態に応じて作成していただいています。

音の絵本

 音の絵本も置いています。ボタンを押すと歌が流れるという仕組みは、視覚に障がいのある子どもたちにとって、とても魅力的。幼稚部など、まだ文字を読めない子どもたちに根強い人気があります。