点字タイプライター
写真は点字タイプライターの一つで、「パーキンスブレーラー」という種類です。機械がこわれにくいこと、使いやすいことなどから盲学校でよく使われています。点字が表面に出てくるため、タイプしながら文書を読むことができるのが特徴です。他にも「アポロブレーラー」「ライトブレーラー」などいくつかの種類があります。
点字盤
写真は、点字用紙1枚分を書くことができる標準点字盤です。紙を載せる板が木製のものやプラスチック製のものがあります。点字の枠が並んでいる定規と、点筆をセットで使います。
盲人用そろばん
視覚障害者のために開発されたそろばんで、平たい珠を前後に倒して使います。珠が簡単な振動では動かないようにスプリングが入っているものもあります。
レーズライター(表面作図器)
シリコンラバーとビニールコーティングの作図用紙をセットで使います。シリコンラバーの上に作図用紙を置き、ボールペンで描くと、描いた図形や文字がそのままの形で浮き上がるため、描きながら指先でたどれる器具です。特に盲児の学習具として広く活用されています。
定規(盲人用)
三角定規、分度器、分まわし(コンパス)などがあります。いずれも凸点と凸線の目盛が付いていて、触って読み取ります。おもにレーズライターに作図をしますが、盲児でも作図がしやすいように、ピンで留められる穴が開いていたり、三角定規にはスライドさせるのに便利な溝があったりと使いやすい工夫がされています。
メジャー
はじめの10cmまでは1cmごとにハトメ目盛が打ってあり、20cmから150cmまでは10cmごとにハトメ目盛が打ってあります。
感光器
光の明暗を音の変化に変えて表示する機器です。センサーが明るさをとらえ、明るい場所では高い音、暗い場所では低い音が鳴ります。理科の実験で試験管内の液面や、沈殿、色の変化を調べたりすることができます。
音声温度計
温度を音声で教えてくれる機器です。気温だけでなく水温も測ることができます。
方位磁針
写真左のものは、凸点と凸矢印で方位を示してあります。ふたをして置くと、中で針が回転します。静かにふたを開けると針が固定されるので触って読み取ります。
写真右のものは音声で方位を教えてくれます。
地球儀・触地図
陸の部分が凸状に浮き上がっています。写真の地球儀はシンプルで、海と陸の部分の違いがわかるようになっています。
視覚障害者用の地図や地球儀は、一つのものにたくさんの情報を盛り込むとわかりにくくなるため、要素ごと(例えば、国境、山や河川など)に分けて作成されることが多くなります。
立体コピー教材
立体コピーは、特殊な用紙に原稿をコピーしてそれに熱を加えると、黒くコピーされた部分だけが盛り上がってくるものです。線の盛り上がりは約0.4mm程度。簡単に触図を作成することができます。
バキュームフォーマー教材
バキュームフォーマーとは、真空成形の原理を使った半立体教材の作成装置です。凸状に作成した原版の上に、熱で柔らかくしたプラスチックシートを重ね、真空状態にして原版と同じ凸状シートを作成します。写真は、漢字の成り立ちを表した教材と、社会の歴史ででてくる「前方後円墳」の模型です。
カラートーク
色を知りたいものにセンサー部分を当て、ボタンを押すと、色名を音声で教えてくれる機器です。